なぜ、ボトックス治療が喜ばれるのか?

今までどうしようもないと思われていた痙縮(けいしゅく)が改善されるからです。

 

痙縮(けいしゅく)のため、手足が固まったままの方が、状態が緩和され、自立で歩行できたり、腕を使えるようになったケースもあります。
股関節が開くようになって、衣服の脱着ができやすくなり、紙おむつでの要介護状態から布パンツに戻せたケースもあります。

 

痙縮(けいしゅく)のため、つらかった筋肉や関節の痛みも、手足の緊張が緩和され、動くようになったことで、固定されていた慢性的な痛みから開放されたケースもあります。

 

 

そもそも痙縮(けいしゅく)では、手指が握ったままとなり開こうとしても開きにくい、肘が曲がる、足先が足の裏側のほうに曲がってしまうなどの症状がみられます。

 

重度になると、筋肉は意志に反して動かすこともできず、介護者の力を借りても到底動かせるものではありません。
痙縮(けいしゅく)は、間違った命令が筋肉に伝達される為に、筋肉が緊張したり、収縮する症状ですから、リハビリテーションで直せるものではありません。

 

さらに、痙縮(けいしゅく)による筋肉の異常が長く続くと、筋肉が固まって関節の運動が制限されます。(これを拘縮といいます)
拘縮は、リハビリテーションで改善が可能ですが、それ以前に痙縮(けいしゅく)がリハビリテーションの障害になることが多いため、ボトックスの治療が効果を発するのです。

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