骨粗鬆症は、なぜ怖いのか?
一番怖いのは、骨折しやすくなることです。
また、普段の生活をしていて、自分が骨粗しょう症であることに気づかないことも、怖いことです。
骨折しても、なお、気づかない場合もありますし、骨折治癒後に再度、骨折する可能性がアップします。
骨粗しょう症による骨折は年々増加しており、骨折により高齢者の方が要介護状態になることは珍しいことではありません。
実に要介護になる原因の30%を締めているとも言われています。
特に骨折を起こしやすい 股関節・大腿部を骨折すると、歩行が困難になりしばらく寝たきりの状態は避けられません。他にも背骨(椎骨)の圧迫骨折などもよく見られ、同じくしばらく寝たきりの状態になります。
手首(橈・尺骨)や肩付近(上腕骨)も骨折しやすくなるので、注意が必要です。
大腿部骨折も背骨の骨折も、2週間〜1ヶ月近くベッドで安静にしていれば、以後歩行できる程度に回復することもありますが、高齢者の場合、安静にしている期間の間に、誤嚥性肺炎を発症したり、認知症などが発症または進行することもある為、骨折が治癒した後も要介護状態が続くといったケースは珍しくあ りません。
高齢者の方の健やかな生活を守るためにも、骨折のリスクを低くすることが必要です。